配管や熱設備の断熱不良は、目視では分かりにくい一方で、 エネルギーロス、 設備効率低下、 安全リスクにつながる重要な問題です。

赤外線サーモグラフィを使用すると、 温度分布の偏り、 局所的な熱漏れ、 断熱材の劣化を非接触で可視化できます。本ページでは、配管・断熱不良の診断方法を実務で使える判断レベルまで整理します。
断熱不良診断にサーモグラフィが有効な理由
断熱不良は、温度差として現れるため、サーモグラフィとの相性が非常に高い診断対象です。
主なサーモグラフィのメリットは以下です。
- 非接触で広範囲を確認できる
- 熱損失を視覚的に把握できる
- 稼働中でも測定可能
- 断熱材の内部劣化を推定可能
特に配管では、 正常部は温度が均一、 異常部は局所的に温度上昇という特徴があります。
断熱不良・熱損失の主な原因
温度分布の異常は、原因ごとに特徴があります。

代表的な原因:
■ 断熱材の劣化
- 経年劣化
- 水分浸入
👉 熱が外に逃げる
■ 断熱欠損
- 施工不良
- 剥がれ
👉 局所高温
■ バルブ・フランジ部
- 構造的に断熱が弱い
👉 部分的発熱
■ 配管接続部
- 熱橋(ヒートブリッジ)
👉 温度ムラ
測定手順:正しい撮影方法
断熱診断では、測定条件が結果に大きく影響します。基本フローは以下です。
STEP1 目的設定
・熱損失か?・劣化確認か?
STEP2 環境確認
・外気温・風・日射
STEP3 撮影条件
・放射率・距離・フォーカス
STEP4 撮影
・配管全体・異常部拡大
STEP5 比較
- 正常部との比較
正しい判断方法:温度差で見る
断熱診断では、絶対温度ではなく温度差が重要です。

見るべきポイント:
- 局所的な高温
- 温度ムラ
- 均一性の崩れ
注意点と誤判定を防ぐ方法
断熱診断は環境影響を受けやすく、誤判定に注意が必要です。
注意点:
- 日射影響
- 風
- 放射率
- 反射
振動診断
超音波カメラ診断
工業用内視鏡
よくある質問と回答FAQ
- 断熱不良はどう見える?
-
局所的な温度上昇です。
- なぜ温度差が重要?
-
熱損失だからです。
- 屋外測定の注意点は?
-
日射と風です。
- 配管全体が熱いのは異常?
-
負荷の可能性もあります。
- 金属面は測れる?
-
注意が必要です。
- サーモグラフィだけで判断できる?
-
不可です。
