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  3. 赤外線サーモグラフィとは(基礎)
  4. 赤外線サーモグラフィの原理

赤外線サーモグラフィの原理

赤外線サーモグラフィは、対象物に触れることなく温度分布を可視化できる技術です。
その本質は、物体が放射する赤外線エネルギーを検出し、温度に変換することにあります。

ただし、サーモグラフィは単純に「温度を直接測っている」わけではありません。
実際には、
・ 放射
・ 反射
・ 透過
といった複数の要素が組み合わさった赤外線を受け取っています。

このページでは、赤外線サーモグラフィの原理を、
設備診断で使えるレベルまで分解して解説します。

赤外線とは何か:温度と放射の関係

すべての物体は、その温度に応じて赤外線を放射しています。これがサーモグラフィの出発点です。物体は絶対零度(-273℃)以上であれば必ず電磁波を放射します。その中で、温度測定に使われるのが赤外線領域です。

温度が高いほど、放射されるエネルギー量は増加します。

つまりサーモグラフィは、 「赤外線の強さ」を 「温度」に変換している装置です。

  • 説明リスト
    • 赤外線とは
    • 温度との関係
  • 補足ボックス
    「すべての物体は赤外線を出している」

    放射・反射・透過:サーモグラフィが受け取るもの

    サーモグラフィが受け取る赤外線は、単純な「対象からの放射」だけではありません。

    赤外線サーモグラフィーの放射・反射・透過の関係

    カメラが受け取る赤外線は、以下の合成です。

    ① 放射(Emission)
    対象物自身が放射する赤外線

    ② 反射(Reflection)
    周囲の赤外線が対象表面で反射したもの

    ③ 透過(Transmission)
    対象を通過してきた赤外線(主にガラスなど)

    実務で重要なポイント
    測定しているのは、純粋な温度ではなく「合成信号」
    だから温度がずれる

    NG 放射だけと考える

    OK 3要素で理解する

     測定誤差ページへ

    放射率と温度変換の仕組み

    サーモグラフィは、受け取った赤外線をそのまま温度にしているわけではありません。
    放射率を使って補正し、温度に変換しています。

    カメラは内部で以下の処理を行っています。

    1. 赤外線エネルギーを検出
    2. 放射率を考慮
    3. 温度に換算

    放射率がズレる=温度がズレる。特に金属面では、反射の影響も大きくなります。

     放射率ページへ

    赤外線センサーと画像化の仕組み

    サーモグラフィは単なる温度計ではなく、温度分布を画像として表示する装置です。サーモグラフィには赤外線センサー(検出素子)が搭載されています。

    サーモグラフィの赤外線センサーが
    ・各ピクセルごとに赤外線を検出
    ・温度に変換
    ・ 画像として表示します。

    重要なポイント

    • 1画素=1温度ではない場合がある
    • 分解能が低いと混ざる
    • 小さい対象は測りにくい
     測定誤差ページへ

    SWELLブロック提案

    • 図解ボックス
      センサー → ピクセル → 画像
    • 注意ボックス
      「対象サイズに注意」

    原理を理解した上での実務判断

    サーモグラフィの原理を理解すると、「何ができて何ができないか」が明確になります。

    できること

    • 温度分布の可視化
    • 異常発熱の検出
    • 比較診断

    できないこと

    • 内部構造の直接観察
    • 原因の単独断定
    • 完全な絶対温度測定

    結論:サーモグラフィは、“温度を見る装置”ではなく、“異常を見つける装置”

     振動診断
    超音波診断
    工業用内視鏡

    よくある質問と回答 FAQ

    赤外線サーモグラフィは何を測っていますか?

    赤外線エネルギーを測定し温度に変換しています。

    なぜ温度がずれるのですか?

    放射率や反射の影響です。

    反射とは何ですか?

    周囲の熱が映り込む現象です。

    内部温度はわかりますか?

    直接はわかりません。

    ガラス越しに測れますか?

    基本的に不可です(透過の影響)。

    なぜ比較診断が重要ですか?

    誤差があるためです。

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