設備の安定稼働と予防保全に。見えない異常を「熱」で可視化。
保全・検査のプロフェッショナルの現場で求められる、高い信頼性と操作性を兼ね備えた設備診断用 赤外線サーモグラフィ(サーモカメラ)を厳選してご紹介しています。
電気設備の異常発熱、機械・配管の熱診断、建物の断熱・漏水調査など、用途に合わせた最適な1台を見つけるお手伝いをします。まずは、特長別・用途別の製品一覧をご覧ください。
赤外線サーモグラフィの価格差の正体を解き明かす
「何が見えるか」で差がつく
| 特徴 | プロ仕様(高解像度) | エントリーモデル |
| 赤外線解像度 | 320×240以上(微細な異常を特定) | 80×60前後(熱の塊はわかる) |
| 温度分解能(NETD) | 0.05℃以下(わずかな温度差を可視化) | 0.15℃以上(大きな熱変化のみ) |
| 計測距離 | 遠隔(高所や危険箇所)でも正確 | 近距離のみ |
| レポート機能 | 解析ソフトで詳細なエビデンス作成 | 画像保存のみ |
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【プロが厳選】設備診断・非破壊検査に最適な赤外線サーモグラフィ製品一覧
赤外線サーモグラフィは、設備表面の赤外線放射を捉えて温度分布を画像として可視化し、異常発熱・断熱不良・熱損失・接触不良などを非接触で把握するための設備診断技術です。
「電気設備用」、「建築診断用」、「簡易点検用」、「高所・遠距離用」、「低予算向け」、「広範囲ドローン搭載機種」を紹介
【電気設備・ビルメン全般】
圧倒的コスパの標準機

- 温度範囲: -20~550℃ / Wi-Fi対応
- 25万画素(256×192)の高解像度
- 配電盤の端子やモーターの発熱もしっかり捉えられます。
【建築診断・持ち運び重視】スマホサイズで高性能:ポケット型

- 温度範囲:-20℃~400℃
- 25万画素(256×192)の高解像度
- 3.5インチのタッチスクリーンは操作性が良く、現場で直感的に温度異常を特定
【簡易点検・DIY】スマホがサーモグラフィに変身!:スマホ装着型

- 温度範囲:-20℃~400℃
- iOS/Android対応
- 配管の水漏れ確認や床暖房の位置確認など、手軽かつ鮮明に見たい方におすすめです。
【高所・遠距離】プロ仕様のハイスペック・ハイエンド機:超高解像度 / 長距離測定タイプ

- 高解像度(640×480以上)
- 望遠レンズを搭載
- 遠くにある小さな異常発熱も見逃しません。
【低予算導入】とにかく安く導入したい方向け【簡易・DIY向け】

- 温度範囲:-20℃~550℃
- 96×96
- 初期導入、食品温度管理、簡単な機械チェック
【広範囲・インフラ点検】ドローン搭載型サーモグラフィ

- 温度範囲:-20℃~500℃
- 640×512の高解像度熱画像
- 人が容易に近づけない場所や広大なエリアを、足場を組まずに短時間で点検できるのが最大のメリット
【常時監視用】設置型サーモグラフィカメラ

- 温度測定範囲:-20℃~550℃
- 解像度:256×192
- 電気キャビネット、データセンター、製造工程、配管施設などの 設備の「常時監視」に
【基盤計計測用】電子回路や電子装置の点検用

- 温度測定範囲:-20℃~400℃
- 最小撮像素子:100μm×100μm
- マクロレンズ装着で、極めて小さな電子部品などの検査を可能にします。
- 研究開発や製品試験など、システムの機能を評価に多く採用
【消防活動用】赤外線サーモグラフィ

- 温度範囲:-20℃~最大1200℃
- 火事場においても、突入計画を素早く視覚化
- フラッシュオーバーの発生予知、室内進入の可否判断にも
- 真っ暗闇や煙の中でも観察可能
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赤外線サーモグラフィは何を測っているのか
赤外線サーモグラフィは、対象物そのものの「内部温度」を直接見ているわけではありません。
測定しているのは、対象表面から放射される赤外線エネルギーです。
したがって、画面に表示された温度値を正しく解釈するには、表面状態・放射率・周囲反射を理解しておく必要があります。
赤外線サーモグラフィは、対象物の表面が放射する赤外線をセンサーで検出し、それを温度画像へ変換します。
このため、現場実務では次の点を区別することが重要です。
■ サーモグラフィで見ているもの
- 表面温度分布
- 温度差の偏り
- 局所的な発熱点
- 熱の逃げ方・伝わり方
■ サーモグラフィだけでは断定しにくいもの
- 内部損傷の種類そのもの
- 故障原因の最終確定
- 材料内部の温度そのもの
- 負荷条件を無視した良否判定
設備診断で赤外線サーモグラフィが有効な理由
赤外線サーモグラフィの最大の強みは、停止せずに、離れた位置から、面で異常を把握できることです。点で測る接触式温度計と異なり、設備全体の温度分布を一度に確認できるため、異常の見逃し低減に役立ちます。
設備診断で赤外線サーモグラフィが重視される理由は、次の4点です。
1.非接触で測定できる
高温部、回転体、通電部、近づきにくい配管・天井設備でも、安全距離を取りながら温度確認ができます。
2.面で把握できる
一点測定では見落としやすい局所発熱も、温度分布画像なら把握しやすくなります。
3.稼働中の状態を確認できる
異常は無負荷停止時より、稼働中や負荷変動時に表れやすい場合があります。サーモグラフィはその瞬間の状態把握に向いています。
4.比較診断に向く
同型設備、左右相、上流下流、入口出口などを比較することで、絶対温度だけでは見えない異常傾向を把握できます。
サーモグラフィが特に有効な現場
- 配電盤の異常発熱診断を見る
- モーター・軸受の温度診断を見る
- 断熱・熱損失診断を見る
赤外線サーモグラフィの主な設備診断用途
赤外線サーモグラフィは、電気設備だけでなく、回転機械、炉、配管、建築設備、研究設備などでも活用されます。重要なのは、何を異常とみなすかを設備ごとに定義することです。
■ 電気設備
- 配電盤、分電盤、ブレーカ、端子台
- 接触抵抗増大による局部発熱
- 相間比較による異常検知
■ 回転機械
- モーター外装温度
- 軸受ハウジング温度
- カップリング周辺の偏熱
- 潤滑不良や負荷異常の兆候確認
■ 配管・熱設備
- 蒸気配管の断熱不良
- バルブ・フランジ部の熱漏れ
- 熱交換器の偏流・閉塞兆候
- 炉壁・加熱設備の温度ムラ
■ 建築・設備保全
- 空調ダクトの温度偏差
- 断熱欠損
- 漏水調査の補助
- 太陽光設備や建物外皮の診断
測定値がずれる主因:放射率・反射・距離・視野角
赤外線サーモグラフィで最も誤解されやすいのは、表示温度が常に真値とは限らないという点です。
特に金属光沢面では、放射率が低く周囲の反射を拾いやすいため、測定条件を無視すると誤判定につながります。
現場で特に重要な誤差要因は次の4つです。
1.放射率(Emissivity)
放射率が低い材料ほど、実温度と表示温度の差が大きくなりやすくなります。塗装面と鏡面金属面を同じ設定で測るのは危険です。
2.反射温度(Reflected apparent temperature)
光沢面では、周囲の熱源や人体、空、照明などの反射が映り込みます。
「熱いように見える」のに対象物自体が熱いとは限りません。
3.測定距離とスポットサイズ
対象が小さいのに離れすぎると、周囲の温度が混ざって正しく読めません。
空間分解能を超えた測定は避ける必要があります。
4.視野角と観察角度
斜めから見ると反射の影響が増えたり、表面状態の影響が強く出ることがあります。可能な限り条件を揃えて比較することが重要です。
実務での基本対策
- 光沢金属面はそのまま鵜呑みにしない
- 黒体テープや艶消し処理を検討する
- 同一条件で比較撮影する
- 反射源の有無を確認する
- 絶対温度より温度分布と比較差を重視する
NG
光沢金属をそのまま真温度として判断
OK
放射率・反射を確認して比較診断
赤外線サーモグラフィ診断の基本手順
サーモグラフィ診断は、機器を向けて撮るだけでは実務になりません。
目的設定→条件確認→撮影→比較→原因仮説→追加確認までを一連の流れで行うことが重要です。

現場で再現しやすい基本手順は以下です。
STEP1 診断目的を明確にする
何を見たいのかを先に決めます。
例:接触不良、断熱不良、熱損失、軸受発熱、相間バランス確認。
STEP2 対象条件を確認する
稼働状態、負荷条件、外気温、風、日射、測定距離、安全距離を確認します。
STEP3 撮影条件を揃える
放射率設定、レンジ、パレット、フォーカス、撮影角度を統一します。
STEP4 比較で異常候補を抽出する
同設備比較、左右比較、相比較、過去比較を行います。
STEP5 原因仮説を立てる
「熱い」だけで終わらせず、接触抵抗、負荷偏り、摩擦、断熱欠損などを仮説化します。
STEP6 必要に応じて他手法で裏付ける
クランプメータ、振動計、超音波、点検記録、目視、保全履歴で確認します。
赤外線サーモグラフィだけで判断してはいけない場面
赤外線サーモグラフィは非常に有効ですが、万能ではありません。設備診断で重要なのは、「サーモグラフィで見つけること」と「別の手法で確かめること」を切り分けることです。

次のような場面では、サーモグラフィ単独判断は危険です。
■ 単純に温度が高いだけでは異常と断定できない
- 高負荷運転中
- 仕様上高温になる設備
- 周囲環境温度の影響が強い設備
■ 温度に出にくい異常
- 初期段階の機械損傷
- 内部欠陥で表面まで伝熱しにくい場合
- 微小な空気漏れや内部摩耗の初期兆候
■ 他手法が有効な場面
- 軸受異常の初期検知 → 振動診断
- 圧縮空気漏れ → 超音波カメラ・超音波探知器
- 内部閉塞や内部損傷の直接確認 → 工業用内視鏡
NG
熱画像だけで故障原因を断定
OK
他手法で裏付ける
・振動診断
・超音波診断
・工業用内視鏡
よくある質問と回答(FAQ)
- 赤外線サーモグラフィは何を測っていますか?
-
対象物の表面から放射される赤外線エネルギーを検出し、表面温度分布として表示しています。内部温度を直接測っているわけではありません。
- 赤外線サーモグラフィは設備診断で何に役立ちますか?
-
配電盤の接触不良、モーターや軸受の発熱、配管の熱損失、断熱不良、温度ムラなどを非接触で可視化し、異常の早期発見に役立ちます。
- 表示温度が実際とずれるのはなぜですか?
-
主な原因は放射率設定の不一致、周囲熱源の反射、測定距離、観察角度です。特に光沢金属面では誤差に注意が必要です。
- サーモグラフィだけで故障原因を特定できますか?
-
できる場合もありますが、一般には難しいです。サーモグラフィは異常候補の抽出に優れますが、原因確定には振動、超音波、電流測定、目視点検などの併用が有効です。
- 非接触温度計と赤外線サーモグラフィの違いは何ですか?
-
非接触温度計は一点の温度を測るのに対し、赤外線サーモグラフィは面で温度分布を可視化できます。異常箇所の探索にはサーモグラフィが有利です。
- 赤外線サーモグラフィはどんな設備でも有効ですか?
-
多くの設備で有効ですが、温度変化が表面に現れにくい異常や、反射の強い低放射率面では解釈に注意が必要です。
迷ったら、お気軽にご相談を
監修者:山崎順子迷われた際は、ぜひご相談ください。お客様の課題解決に最適な一台をご提案します。
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