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  3. 振動計・ベアリング診断で実現する故障ゼロの現場

振動計・ベアリング診断で実現する故障ゼロの現場

モーターやポンプの「声」を聴く振動診断は、予防保全の基本です。最新のISO基準に準拠した診断と、傾向管理による「熟成」された保守計画を提案します。

「成果を測る」ことが、ダウンタイムを最小化する

異常を早期に検知し、計画的な部品交換を行う。ドラッカーが説く「効率的なマネジメント」を、振動計測というエビデンスで支えます。

\ お急ぎの方・製品一覧をすぐに見たい方はこちら /

 振動計一覧をストアで見る

振動診断は、回転機器の異常を最も早期に検知できる設備診断技術です。
モーター・ポンプ・ファンなどの異常は「振動」に現れ、周波数解析(FFT)により原因(アンバランス・ミスアライメント・軸受損傷など)を特定できます。
本ページでは、振動診断の原理から測定方法、異常判定、測定器の選び方までを体系的に解説します。

振動は異常の最初のサイン

振動診断で分かる異常と適用範囲

振動診断は主に回転機器の状態監視に用いられます。異音や温度上昇よりも早い段階で異常を検知できるため、予防保全(CBM)の中核技術です。
アンバランス、ミスアライメント、軸受け損傷、ゆるみ・共振

振動=異常の最初のサイン

\ 振動診断の手順と判定基準 /

 振動計測入門ガイド|基礎知識|実務フロー PDF

振動の原因と周波数の関係(FFT解析)

振動診断では、単なる振動値(mm/sやg)だけでなく、周波数成分の分析が不可欠です。
FFT解析(高速フーリエ変換)により、振動信号を周波数ごとに分解することで、アンバランス、ミスアライメント、軸受損傷などの異常原因を定量的に識別できます。
とくに回転機械では「回転数(RPM)」を基準とした周波数の関係が重要になります。

FFT解析で振動異常の種類を定量的に識別
STEP
振動を測定(加速度センサー)

設備の軸受部やケーシングにセンサーを設置し、振動波形を取得します。

STEP
FFT解析(時間波形 → 周波数変換)

取得した振動データをFFTで解析し、どの周波数にどれだけのエネルギーがあるかを可視化します。

STEP
周波数ピークを確認

スペクトル上に現れるピーク(突出部分)を確認し、回転数との関係を読み取ります。

STEP
異常原因を特定

ピークの位置と分布から、異常の種類(アンバランス、芯ずれ、軸受損傷など)を判断します。

周波数と異常の基本対応

1X(回転同期)アンバランス(質量偏り)
2X・3X(倍周波)ミスアライメント(芯ずれ)
高周波成分(数kHz帯)軸受損傷(ピット・剥離)
広帯域・ランダム成分緩み・ガタ・摩耗

振動測定の実践手順を詳しく見る

代表的な異常パターン(現場事例)

振動診断では、異常ごとに特徴的なパターンが存在します。これを理解することで、原因特定の精度が大きく向上します。

異常特徴周波数傾向
アンバランス回転同期振動1X
ミスアライメント倍周波成分2X,3X
軸受損傷高周波広帯域

1Xだけ見て判断しないこと


振動診断の精度は「どこで・どの方向で測るか」で決まる

正確な振動診断には、センサーの種類、設置位置、測定方向、固定方法、測定条件の統一が不可欠です。
同じ設備でも、設置場所や固定方法が変わると測定値は大きく変動します。
ここでは、再現性の高いデータを取得するための基本手順と実務上のポイントを整理します。

振動センサー設置位置と測定方向(モーター・ポンプ系設備)

― 軸受部4点測定と3方向(X・Y・Z)による診断の基本 ―

振動センサー設置位置と測定方向(モーター・ポンプ系設備)

⚠️ 振動診断では、軸受部(ベアリング)を基準に複数点・多方向で測定することが基本です。
特にモーターとポンプなどの回転機械では、駆動側(DE)と反対側(NDE)の両方で測定し、X・Y・Zの3方向を組み合わせることで、異常原因の特定精度が大きく向上します。

図の読み方(超重要)

■ 測定ポイント(4点)

① モーター反負荷側ベアリング(NDE)
② モーター負荷側ベアリング(DE)
③ ポンプ駆動側ベアリング
④ ポンプ反駆動側ベアリング

👉 原則:最低でも2点(モーター両端)、理想は4点

■ 測定方向(3方向)

  • X(水平):アンバランス検出に有効
  • Y(垂直):共振・基礎影響を把握
  • Z(軸方向):ミスアライメント検出

👉 3方向測定で原因の切り分けが可能

測定対象推奨位置主な検出異常
モーターNDE軸受外側軸受損傷・アンバランス
モーターDEカップリング側ミスアライメント
ポンプ側軸受部キャビテーション・摩耗
カップリング近傍接続部芯ずれ・緩み
加速度センサーが基本広帯域で高周波(軸受損傷)まで検出可能
測定方向(X・Y・Z)方向が変わると比較できない
固定方法(マグネット・ネジ)マグネット・ネジ・手持ちで値が変わる
同一条件で定期測定(トレンド管理)絶対値より変化量が重要

■ 実務での優先順位

  • 初期診断 → モーター両端(2点)
  • 詳細診断 → モーター+負荷側(4点)
  • 精密診断 → 3方向(X・Y・Z)

👉 段階的に精度を上げる

■ よくある間違い

  • モーター1箇所だけ測定
  • 手持ちで測る(再現性なし)
  • 測定方向を意識しない
  • 毎回違う位置で測定

👉 これでは診断にならない

 振動測定の方法と測定位置

 FFT解析の見方

 軸受損傷の診断方法

振動計の選び方(用途別)

振動計は用途に応じて選定が必要です。簡易診断からFFT解析まで機能差があります。

種類用途特徴
簡易振動計日常点検低コスト
FFT振動計原因解析高精度
 振動計の選定ポイントを見る

振動診断と他手法の違い(サーモグラフィ・超音波カメラ)

振動診断は単独でも有効ですが、他の診断手法と組み合わせることで精度が向上します。

振動

機械異常

サーモグラフィ

温度異常

超音波カメラ

漏れ・放電

 赤外線サーモグラフィ診断を見る

 超音波診断を見る

振動診断の導入メリット(コスト削減)

振動診断の導入により、突発故障の削減、保全コストの最適化が可能になります。

  • 突発停止の防止
  • 保全の計画化
  • コスト削減

振動診断=予防保全の起点


振動診断でよくある質問と回答(FAQ)

Q1 振動診断はどの設備に適していますか?

A1 回転機器(モーター・ポンプ・ファン)が主対象です。

モーター、ポンプ、ファン、ブロワ、減速機などの回転機械に適しています。
詳しくは モーターの振動診断 や ポンプ異常の見分け方 をご覧ください。

Q2 振動診断とサーモグラフィはどちらを優先すべきですか?

A2  機械的な異常の初期兆候を見るなら振動診断が有効です。発熱状態の把握には 温度診断ハブ も併用すると判断しやすくなります。

Q3 FFT解析は必須ですか?

A3  傾向監視だけなら簡易振動計でも運用できますが、原因特定まで行うなら FFT解析の基本と周波数の読み方 を押さえることが重要です。

Q4 初めて導入する場合はどの振動計を選ぶべきですか?

A4  日常点検が目的か、故障原因の解析まで必要かで選定が変わります。詳しくは 振動計の選定ポイント をご確認ください。

振動計の選定相談ページを見る

動画:「振動計測」入門ガイド|振動計測ガイド基礎知識

 設備診断の詳細はこちら

 投稿記事

👉 軸受損傷の詳細はこちら

👉 振動計の選び方はこちら


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その計測、最適な手法と機種を選べていますか?

計測器の選定は、スペック数値以上に「測定環境」や「判定基準」との適合が成功の鍵を握ります。サトテックは、20年以上の現場知見に基づき、技術者が直面する「見逃し」や「誤診」を防ぐためのプロの視点を提供します。

 異音・振動

軸受やモーターの予兆検知。故障の「原因特定」に不可欠な精密診断を提案します。

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 リーク・放電

潤滑不良や漏れを「最速」で検知。超音波(AE)による極初期診断ソリューション。

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 発熱・熱分布

電気設備の接触不良や断熱異常を可視化。発熱リスクを逃さない機種選定を解説。

温度管理の極意 

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配管内部や機械深部を直接目視。解像度と耐久性を両立した内視鏡の選定基準。

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