シース熱電対とは、金属パイプ(シース)の内部に熱電対素線を入れ、高純度の絶縁粉末(酸化マグネシウムなど)を高密度に充填・密封した温度センサーです。
応答速度が速く、曲げ加工が可能で、狭い場所や過酷な環境での温度測定に優れています。


K熱電対・J熱電対・T熱電対・E熱電対・R熱電対のタイプを用途や温度に合わせて選べます
シース材質および外径による常用限度(℃)
シース材質 | シース外径(mm) | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.15 | 0.25/0.3 | 0.5 | 1.0 | 1.6 | 2.3 | 3.2 | 4.8 | 6.4 | 8.0 | |
| SUS316 | 400℃ | 500℃ | 600℃ | 650℃ | 600 / 650 | 650℃ | 700 / 750 | 600 / 800 | 800℃ | 900℃ |
| インコネル | 650 | 650 | 650 | 750 | 900 | 1000 | 1050 | |||
| SUS310S | 650 | 650 | 750 | 900 | 1000 | 1050 | ||||
| 特殊合金 | 1000 | 1050 | 1150 | 1260 | 1260 | |||||
※ 常用限度とは、空気中において連続使用できる温度の限度をいう。
シース材質の種類と特長
| – | 材質 | 特長 |
|---|---|---|
オーステナイト系ステンレス鋼 | SUS316 | 18Cr-12Ni-2Mo鋼でMoの添加により耐酸性に優れ、化学工業用として広く用いられており、孔食、隙間腐食に強い。 |
| SUS310S | 25Cr-20Ni鋼で、耐熱用として広く用いられており、浸炭、窒化にも強い。 | |
| インコネル | NCF600 | 14Cr-72Ni鋼で、耐食性を有した耐熱鋼として各種加熱部品や石油化学関係に広く用いられており、応力腐食割れに強い。 |
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シース熱電対を使う時の注意
- シースは、曲げることができる
シース径の5倍以上の半径(φ3.2のシースならR16以上)で曲げることができます。ただし、先端から、シース径の10倍の範囲は曲げないでください。 - 感熱部(測温部)の位置
非接地型の感熱部は、先端からシース径の2倍の範囲にあります。この部分が測定部にないと、温度測定できません。 - 測定部に入れる長さ
熱電対のシースを熱が伝わりますので、先端の感熱部分だけ入れると、測定対象の温度より感熱部の温度が低くなります。シース径の10~15倍入れると、ほぼ同じ温度になります。 - 補償導線との接続部
シースと補償導線の接続部(スリーブ)は、一般品では90℃を超えないようにしてください。
