「測定値が安定しない」「母材の種類で迷う」膜厚計選びの失敗は、現場のダウンタイムに直結します。創業20年、企業、官公庁への導入実績も豊富なサトテックが、現場のプロが実際に使用して分かった「本当に使いやすい1台」を厳選。カタログスペックだけでは見えない、測定環境ごとの最適な選定基準を30秒で解説。
- 母材で選ぶ:鉄(磁性)なら電磁式、アルミ(非磁性)なら渦電流式。両方なら「デュアルタイプ」が鉄板。
- 形状で選ぶ:狭所や細い配管なら「セパレート(分離型)」、片手で素早く測るなら「一体型」を。
- 精度と厚みで選ぶ:5000μmまでの厚膜、あるいは1μm以下の極薄膜など、測定範囲の特定が最優先。
監修者「安さ」だけで選ぶと陥る、現場の落とし穴
多くの現場で「安価な一体型を買ったが、奥まった箇所の数値が見えない」という失敗談を耳にします。例えば、車載部品や配管内部を測るなら、迷わず分離型(MJ-TG2C)を選んでください。手元で数値を確認できるだけで、作業効率は3倍変わります。
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膜厚計選びで失敗しないための全知識:用途に合わせた最適モデルの特定
塗装やメッキの厚さを正確に測る膜厚計選びは、下地(素地)が磁石につく金属か否かを知ることから始まります。本記事では、デュアルタイプ膜厚計HJ-TG90をはじめとする主要機種の性能を比較し、現場で即戦力となる1台を見つけるための具体的基準を提示します。
膜厚計の選び方は「素地」で決まる!磁性・非磁性の見分け方と基本原理
下地が鉄などの磁性金属か、アルミなどの非磁性金属かによって測定方式が異なります。
現在は、1台で両方に対応できるデュアルタイプが主流です。
- 磁性金属(鉄・鋼など):電磁式で測定。JIS K5600準拠。
- 非磁性金属(アルミ・銅・真鍮など):渦電流式で測定。
- デュアルタイプ:下地を自動判別し、最適なモードに切り替えます。
精度と作業効率で選ぶ!主要モデル比較スペック表
用途によって「測定範囲」と「プローブ形状」の優先順位が変わります。広範囲を測るならHJ-TG90、安定性を求めるならHJ-TG77Aが最適です。
| モデル名 | 画像 | 特徴・強み | 測定範囲/機能 |
|---|---|---|---|
| HJ-TG90 | ![]() ![]() | デュアルタイプ標準機 | 最大5000μmまで対応 広い面や厚い塗膜を測る場合 |
| MJ-TG2C | ![]() ![]() | 分離型(細径) | 狭所の測定に強い、ISO2178/2360準拠 パイプの内側や細いパーツを測る場合 |
| HJ-TG57 | ![]() ![]() | デュアルディスプレイ | 上下から数値を確認可能 手元が見えにくい角度で測定する場合 |
| HJ-TG77A | ![]() ![]() | 高精度デジタル | 測定の安定度がバツグン |
| HJ-TG97 | ![]() ![]() | 電磁式・極薄用 | アラーム付、小型プローブで微細測定 |
| HJ-TG42 | ![]() ![]() | ガンタイプ | ミクロの塗膜を最速チェック 自動車塗装などスピード重視の場合 |
現場の状況別:おすすめの膜厚計活用シーン
作業環境に合わせて形状を選ぶことで、測定エラーや作業ストレスを大幅に軽減できます。
| 現場の状況 | 型番 | 特長 |
|---|---|---|
| 広い面や厚い塗膜を測る場合 | HJ-TG90 | 5000μm対応 |
| パイプの内側や細いパーツを測る場合 | MJ-TG2C | 分離型・細径プローブ |
| 手元が見えにくい角度で測定する場合 | HJ-TG57 | デュアルディスプレイ |
| 自動車塗装などスピード重視の場合 | HJ-TG42 | ガンタイプ |
信頼性を担保する規格対応:ISO2178およびISO2360の重要性
公的書類へのデータ記載や品質管理には、国際規格(ISO)に準拠した機種の選定が不可欠です。
付属のゼロ板で基準値を設定。
測定したい厚みに近い標準板で精度を確認。
素地に対して垂直にプローブを押し当てる。
膜厚計の測定原理


電磁膜厚計(磁石の力で測る)
対象:鉄などの「磁石にくっつく金属」の上にある塗装や膜
- 仕組みを例えると:
磁石を鉄に近づけると、吸い寄せられる力が強くなります。この「磁石と鉄の引き合う強さ」は、距離が離れるほど弱くなります。 - 測定のやり方:
測定器の先端には「電磁石」が入っています。これを塗装された鉄に当てると、塗装の厚みの分だけ、中の鉄までの距離が離れます。 - どうやって厚さがわかる?:
距離が離れると、磁石を通る「磁力の束(じそく)」の量が変化し、それが電気の信号(電圧)として現れます。その変化を読み取ることで、「ここは塗装が $0.5\text{mm}$ あるな」と計算できるのです。
渦電流膜厚計(電気の渦で測る)
対象:アルミや銅などの「磁石にはくっつかないが電気を通す金属」の上にある膜
- 仕組みを例えると:
金属の近くで電気を細かく動かすと、金属の表面に「電気の渦(うず)」が発生します。これを渦電流と呼びます。この渦は、金属との距離が近いほど激しく発生します。 - 測定のやり方:
測定器から高周波(目に見えない速さで変化する電気)を流して、アルミなどの金属に近づけます。すると、金属の表面に電気の渦が生まれます。 - どうやって厚さがわかる?:
塗装が厚いほど、測定器と金属の距離が遠くなるので、渦の勢いが弱まります。 この渦の強弱による電気の変化をキャッチして、膜の厚さを割り出します。
よくある質問(FAQ)
- 1台で鉄とアルミの両方を測ることはできますか?
-
はい、デュアルタイプ(HJ-TG90など)であれば、モードを切り替える、あるいは自動判別機能によって両方の測定が可能です。
- 測定値が安定しない原因は何ですか?
-
下地の汚れや錆、またはプローブが垂直に当たっていないことが考えられます。安定性を重視する場合は、HJ-TG77Aのような高精度モデルの使用を推奨します。
- 非常に薄いコーティングを測るにはどの機種が良いですか?
-
極薄コーティング用電磁式膜厚計HJ-TG97が適しています。小型プローブとアラーム機能により、精密な管理が可能です。
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