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  4. 配電盤の異常発熱診断

配電盤の異常発熱診断

配電盤の異常発熱は、接触不良・負荷偏り・導体劣化などの重要な兆候です。放置すると、焼損・停電・火災リスクにつながる可能性があります。

赤外線サーモグラフィを用いることで、通電中の状態を維持したまま、
・異常発熱の有無
・ 相間の温度差
・接触不良の兆候
を非接触で把握できます。
本ページでは、配電盤の温度診断を現場で使える判断基準レベルまで整理します。

配電盤診断でサーモグラフィが有効な理由

配電盤は電流が流れる設備であり、異常は「熱」として現れることが多いのが特徴です。

配電盤診断においてサーモグラフィが有効な理由は以下です。

  • 通電状態のまま測定できる
  • 非接触で安全に点検できる
  • 面で異常を検出できる
  • 比較診断が容易

特に接触不良は、初期段階では外観では分かりませんが、 温度上昇として先に現れるため、サーモグラフィは予防保全に適しています。

非接触

稼働中

面で確認

目視では分からない異常を検出

 サーモグラフィとは
測定手順ページ

異常発熱の主な原因

配電盤の発熱は単なる温度上昇ではなく、原因ごとに特徴があります。

サーモグラフィによる異常発熱の原因分類

代表的な異常発熱の原因は以下です。

■ 接触不良

  • 端子の緩み
  • 酸化・腐食
  • 圧着不良
    👉 局所的な高温

■ 過負荷

  • 定格以上の電流
    👉 全体的な温度上昇

■ 相間アンバランス

  • 三相の負荷不均等
    👉 相ごとの温度差

■ 導体劣化

  • 経年劣化
    👉 発熱の増加

実務ポイント「どこが熱いか」ではなく なぜそこだけ熱いかを見る

測定誤差ページへ

測定手順:現場での基本フロー

正しい測定手順を踏まないと、異常を見逃す、または誤判定につながります。

STEP
目的設定

どの異常を見たいか

STEP
稼働条件確認
  • 通常運転か
  • 負荷状態
STEP
撮影条件設定
  • 放射率
  • 反射
  • 距離
  • フォーカス
STEP
撮影

盤全体 → 詳細

STEP
比較診断
  • 相間比較
  • 同型比較

正しい判断方法:温度だけで判断しない

配電盤診断で最も多いミスは、「温度が高い=異常」と判断することです。判断の基本は以下です。

■ 比較する

  • 相間
  • 同型
  • 過去

■ 条件を見る

  • 負荷
  • 周囲温度

■ 温度差を見る

  • ΔT(温度差)

注意点と誤判定を防ぐポイント

サーモグラフィ診断では、測定条件による誤差を理解することが重要です。特に注意すべき点は、以下です。

  • 金属面の反射
  • 放射率設定ミス
  • 距離が遠い
  • 斜め測定
  • 日射影響

振動診断

超音波カメラ診断

工業用内視鏡

よくある質問と回答

配電盤診断で何を見る?

異常発熱と温度差です。

一番多い原因は?

接触不良です。

温度が何度だと異常といえますか?

絶対値ではなく温度差で判断します。

相間差はどれくらい重要?

非常に重要です。

金属面は測れる?

誤差が出やすいので注意が必要です。

単独で診断できる?

できません。他手法と併用します。

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