環境測定器は、目に見えない環境因子(空気、光、音、放射線など)を数値化し、労働安全や品質管理の基準を満たすために不可欠なツールです。しかし、測定器には「測定方式」や「法的規格(JIS/ISO)」による厳密な分類があり、用途を誤ると正しいデータが得られません。 本ページでは、20年以上にわたり計測機器を扱ってきた専門家の視点で、失敗しない環境測定器の選び方と、各測定項目の基礎知識を体系的に解説します。

失敗しない環境測定器選び・3つの共通ルール
環境測定器は「なんとなく」で選ぶと、法的に無効なデータになったり、すぐに故障したりするリスクがあります。機種選定の前に、プロが必ず確認する3つのポイントを押さえましょう。

「分解能」と「精度」の違いを理解する
多くの人が混同しやすいのが「分解能」と「精度」です。
例えば、小数点以下2桁まで表示できても、誤差が大きければ意味がありません。
用途に応じて、必要な精度(確度Accuracy)を持つ機器を選ぶことが、信頼できるデータへの第一歩です。
- 分解能(Resolution): どれだけ細かく数値を表示できるか(例:0.1℃単位か、0.01℃単位か)。
- 精度(Accuracy): 真の値に対してどれだけ誤差が少ないか(例:±0.5℃)。
細かい数値が出るからといって、正確とは限りません。
用途に必要な**「精度(確度)」**が保証されているかを確認することが最も重要です。
「トレーサビリティ」と校正の重要性
公的な報告書やISO取得企業の品質管理に使用する場合、測定器が正しく計測できていることを証明する**「校正証明書」が必要です。 特に、「国家標準」まで遡ることができるトレーサビリティ体系**が確立されているメーカー・機種を選ぶことは、対外的な信頼性を確保するために必須の条件です。
センサーの種類と寿命を知る
環境測定器の心臓部であるセンサーには寿命があります。例えば、酸素濃度計のガルバニ電池式センサーや、ガス検知器の半導体センサーは消耗品です。「センサー交換が可能か」「ランニングコストはどれくらいか」を事前に確認することで、長期的な運用コストを抑えることができます。
- 消耗品タイプ: 酸素濃度計(ガルバニ電池式)、ガス検知器(半導体式)などは、使用しなくても経年劣化します。
- 定期交換・清掃: 風速計のプロペラや熱線、レンズなどは汚れにより精度が落ちます。
購入価格だけでなく、「センサー交換が可能か」「校正費用はいくらか」といったランニングコストを考慮して選ぶことが、長期的なコスト削減につながります。

風速計、室内環境測定器(ビル管)、風杯型風速計、雨量計
気流・換気・気象を測る(風速・ビル管・雨量)
風速計
熱線式とベーン式の原理的違いは?
風杯型風速計
屋外の強風・突風観測に必要な耐久性、気象庁検定付き機器の選び方。
室内環境測定器ビル管用
ビル衛生管理法が定める「空気環境の測定(気流・温度・湿度・CO/CO2・粉塵)」の基準
雨量計
転倒ます型の仕組みと、防災・土木工事現場における雨量監視システム。
照度・騒音・紫外線・放射線を測る(照度計、騒音計、紫外線強度計、放射線測定器)
労働安全衛生や近隣環境を守るために、目に見えない物理的な環境因子を数値化します。JIS規格に基づく照度・騒音管理や、紫外線・放射線の安全確認に必要な機器の選び方を解説します。
照度計
JIS規格(AA級・A級)の等級区分と、LED照明測定における注意点。
騒音計
普通騒音計と精密騒音計の使い分け、計量法に基づく「取引・証明」への利用。
紫外線強度計
UV-A、UV-B、UV-Cの波長別用途と、殺菌灯管理や樹脂硬化での選び方。
放射線測定器
空間線量(Sv)と表面汚染(cpm)の測定の違い、スクリーニング検査の手法。
清浄度・電磁波・総合環境を測る(マルチ環境測定器、粉じん計、パーティクルカウンター、電磁波測定器)
クリーンルームの微粒子管理から、労働環境の粉じん対策、見えない電磁波の測定まで。また、1台で温度・湿度・風速などを同時計測できるマルチ測定器による「業務効率化」も提案します。
マルチ環境測定器
1台で風速・温度・湿度・照度などを同時測定するメリットと精度の考え方。
粉じん計
光散乱方式(相対濃度)の仕組みと、作業環境測定における法的基準。
パーティクルカウンター
クリーンルームの清浄度管理(ISO 14644-1)と粒径別カウントの重要性。
電磁波測定器
送電線(低周波)と通信機器(高周波)の違い、人体への影響指針値について。
環境測定器に関するよくある質問(Q&A)
各カテゴリーを選択することで、より詳細な選び方、比較などを掲載しております。

- 安価な海外製測定器と、プロ用測定器の決定的な違いは何ですか?
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最大の違いは「精度の保証」と「校正の可否」です。プロ用測定器は、出荷時に厳しい検査を経ており、購入後も定期的な校正(精度の再チェック)が可能です。
一方、極端に安価な製品は修理や校正ができない使い切りタイプが多く、法的な証明には使用できない場合があります。 - 測定対象と必要レンジは明確か?
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測定対象が明確であれば、「必要なレンジ」「どこまで分解能が必要か」「測定誤差(±%または±レンジ)」「再現性(繰り返し精度)」を確認してください。
- 「型式承認」とは何ですか?
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騒音計や振動レベル計など、取引や証明に使用する特定計量器において、公的機関(JEMICなど)が構造や性能を試験し、合格した機器に与えられる承認です。
公的な証明に使用する場合は、検定付き(検定合格品)を使用する義務があります。 - 必要精度と記録方式(ロガー/PC/クラウド)は?
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変化が速い環境/流体が関わる測定では、応答時間・サンプリング周期が鍵となります。
- 規格・法対応(JIS/IEC/建築物衛生法 等)の要件は?
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例えば、照度計では JIS Z 9110 など、騒音計では IEC 61672 クラスなどが参考規格です。校正の有無・校正証明書の信頼性も重要。
- 校正証明書、試験成績書、トレサビリティ体系図の発行はできますか?
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はい。弊社の社内校正(短納期で校正証明書)、または、JCSSトレーサビリティ校正に対応しています。例外もあります。
- 運用環境(屋外/粉塵/防水)と保守?
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測定データの保存・処理・出力形式、電源方式(AC/バッテリー)、現場環境(屋外/粉塵/防水)も選定に直結します。
- 環境測定器はどのカテゴリから選べばいい?
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目的が決まっていない場合は、「空気」「光」「音」「総合計測」の4カテゴリから選べます。
- 工場・食品工場(HACCP)ではどれが必要?
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マルチ環境測定器が最も効率的です。温度計、熱電対、白金測温抵抗体などの温度センサー
- 相談やデモは可能ですか??
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はい。技術営業が用途に応じて提案します。
弊社の強味!環境測定器の導入の際は、用途・現場条件・測定項目・予算を整理のうえ、ご相談ください。
株式会社佐藤商事は、20年以上にわたり環境測定器・膜厚計・光沢計・騒音計・工業用内視鏡など幅広い測定機器を販売してきました。
豊富な経験に裏打ちされたノウハウで、産業界の現場ニーズに即した最適な提案を行っています。
用途に合う測定器が決まらない方へ
技術担当が最適なカテゴリをご案内します。 お問い合わせ

専門性の高い商品ラインナップ
国内外の最新測定器を厳選して取り扱っております。
自社ブランド「サトテック」「Jスコープ」「Jセンサ®」など、オリジナル製品の開発・販売をしています。
高精度モデルから低価格機まで、幅広い価格帯と用途に対応
これにより、お客様の「ちょうど良い1台」を見つけることができます。
マーケットのニーズに合わせた製品開発・販売
海外製測定器については、日本語マニュアルの制作や国内仕様への最適化を行い、安心してご使用いただける体制を整えています。
安心のサポート体制
専門スタッフによる導入前のご相談・製品選定サポート。
導入後も安心のアフターサービス・定期校正に対応しています。
修理・メンテナンスの窓口を一本化し、迅速で丁寧な対応
現場で困ったときに頼れるパートナーであることを大切にしています。
このガイドの監修
株式会社佐藤商事(SATOTECH)技術営業チームが監修しました。
当社は、産業用・研究用の環境測定器を20年以上取り扱い、年間約1万件の導入支援を行っています。

技術問い合わせチーム対応(日本国内)
現場デモ・導入サポート可能
校正証明書・試験成績書・トレサビリティ体系図対応JCSSトレーサビリティ対応(例外あり)
株式会社佐藤商事 2002年3月設立
〒211-0063
神奈川県川崎市中原区小杉町 1丁目403番地 武蔵小杉タワープレイス5階
■適格請求書発行事業者登録番号 (インボイス登録番号所有企業)
●全省庁統一資格:0000098781 全省庁への入札参加資格あり
●高度管理医療機器等販売業許可証
●特定計量器販売事業者
●川崎商工会議所会員、 川崎北法人会会員
●川崎市入札参加資格
●第3種放射線取扱主任
●外国公館等に対する消費税免除指定店舗
環境測定器カテゴリー一覧
換気効率・空調設備・局所排気の評価に使用します。
照度(lx)を測定し、作業照明・オフィス環境・製造ラインでの照度基準を管理。JIS規格準拠モデルも掲載しています。
環境騒音・作業騒音・設備騒音の測定に使用し、dB値を記録できます。
データロガー付きモデルは長時間測定に便利です。
温度・湿度・CO₂・照度など複数項目を同時計測。
SDカード記録対応モデルは HACCP / 現場点検に最適です。
風杯式風速計は屋外観測向け
風向きに追従しながら風速測定
紫外線ランプの照射量やUV照射装置の出力確認に使用します。
殺菌灯管理や安全対策に最適です。
電場・磁場・高周波電磁波の強度を確認し、電磁環境の安全評価やノイズ対策に使用します。
建築物衛生法(旧ビル管法)対応の環境セット。
温湿度・照度・騒音など、室内環境を複合的に測定できます。
降雨量を自動または手動で記録する計測器。
気象観測・農業・災害対策に活用されます。
空気中の粉じん濃度をリアルタイムに測定し、換気改善や作業環境管理に使用します。
建築現場や製造ラインの粉じん対策に最適です。
クリーンルームやフィルタ性能評価など、粒径ごとの微粒子数を計測。
半導体・医薬・食品衛生での清浄度管理に必須です。
ガンマ線・ベータ線などの線量を測定し、環境モニタリングや教育・研究で使用されます。
温度・湿度・土壌・日射・風速など、作物の成長を左右する環境を管理できます。
ハウス環境の最適化や省エネに役立ちます。
空気中のイオン量を測定し、空気清浄・リラクゼーション環境評価に使用します。
臭気レベルを定量化し、工場・排水設備・環境衛生の改善に使用します。
官能検査では難しい数値化を簡易的に行えます。
ガラスやフィルムの光透過率を測定し、窓ガラス・自動車・建築用途の評価に使用します。
可視光透過率の測定に対応します。
