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【プロ監修】室内環境測定器(ビル管法対応)の選び方|6項目測定とオートビルセット徹底比較

特定建築物の所有者・管理者に義務付けられている「空気環境測定」。 2ヶ月に1回という高頻度で行われるこの業務において、「いかに効率よく、正確に、法的基準(6項目)を満たすか」は、ビル管理技術者にとって最大の課題です。 このページでは、40年以上の計測機器販売実績を持つ専門家が、現場の負担を劇的に減らす「オートビルセット(多項目同時測定器)」の選び方と、失敗しないための校正・メンテナンス知識について解説します。

必ず測るべき「6つの空気環境項目」と基準値

建築物衛生法(ビル管法)では、以下の6項目の測定と、基準値への適合が義務付けられています。これらを個別の測定器で測るか、セットで測るかが選定の第一歩です。

  • 浮遊粉じん: 0.15mg/m³ 以下リスト
  • 一酸化炭素(CO): 10ppm 以下(特例あり)リスト
  • 二酸化炭素(CO2): 1000ppm 以下リスト
  • 温度: 17℃以上 28℃以下
  • 相対湿度: 40%以上 70%以下
  • 気流: 0.5m/s 以下

これらの測定は、通常「2ヶ月以内ごとに1回」定期的に実施する必要があります。

現場の負担を減らす「オートビルセット」導入のメリット

昔ながらの「粉じん計」「ガス検知器」「温湿度計」をバラバラに持ち歩く手法と、現代主流の「オートビルセット(多機能型)」の違いを比較しました。

比較項目個別の測定器を持ち歩くオートビルセット(推奨)
–[製品一覧・価格を見る ▶][製品一覧・価格を見る ▶]
画像
持ち運び室内環境測定用ワゴン(折りたたみ式)
がキャスターつきで便利
軽い・コンパクト(1〜2台で完結)
測定の手間機器ごとにスイッチ操作・記録が必要同時測定が可能、データも一元管理
校正コスト台数分の基本料金がかかるセット校正でコストを圧縮できる
メリット導入コストが安い傾向
1台壊れても他は使える
作業時間が大幅に短縮される
オールインワン型なら
「ボタン1つで全項目測定・記録」が可能
デメリット階段移動が多い現場などで移動の疲労が大きい初期導入コストがやや高い

失敗しない選び方:センサー寿命と校正(メンテナンス)

センサーには寿命がある

特に「一酸化炭素(CO)」や「二酸化炭素(CO2)」のセンサーは消耗品です。 安価な海外製モデルの中にはセンサー交換ができない「使い捨てタイプ」もあります。長く使うためには、「センサー交換が可能か」「国内で修理対応できるか(佐藤商事は対応可)」を必ず確認してください。

年1回の「校正」は必須

測定データを公的な報告書(保健所への提出など)に使用する場合、測定器が正しく動いていることを証明する**「校正証明書」の添付が求められることが一般的です。 購入時だけでなく、購入後の定期校正(トレーサビリティ対応)**がスムーズに行える販売店を選ぶことが重要です。

タイプ別・おすすめオートビルセット6選(製品一覧・価格)

とにかく作業を楽にしたい
(ハイエンド)

6項目をわずか1〜2台の組み合わせで測定完了。PC連携・プリンタ出力対応。

 オートビルセット製品一覧・価格

コストを抑えて導入したい
(スタンダード)

必要な機能を厳選。粉じん計+マルチ測定器の定番セット。

 室内環境測定器標準モデル一覧・価格

特定の項目だけ買い替えたい

「粉じん計だけ壊れた」「CO2計だけ欲しい」方向けの単品・組み合わせ。

 粉じん計・CO2モニター一覧

室内環境測定に関するよくある質問

測定器の「型式承認」は必要ですか?

はい、重要です。特に「粉じん計」等は、建築物衛生法に基づく指定検査機関による較正を受けた機器、あるいは同等の性能を持つ機器を使用する必要があります。弊社で取り扱うオートビルセットは、プロの現場で長年使用されている信頼性の高いモデルを厳選しています。

オートビルセットの納期や校正期間は?

機種によりますが、新品は即納〜1週間程度です。購入後の定期校正については、お預かりしてから通常2週間〜3週間程度で返却可能です(※時期により変動あり)。

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